新居浜太鼓祭りが16日、本格的に開幕した。金糸で刺しゅうした豪華な幕に彩られた各地区の太鼓台50台が愛媛県新居浜市内を練り歩いた。18日まで。
 市内では未明から笛や太鼓の音が響いた。同市山根町の内宮神社では午前4時ごろにのろしが上がり、ライトアップされた北内、新田、中筋、喜光地の4太鼓台が登場した。
 約150人のかき手が、指揮者の「せーの」の掛け声で息を合わせ、急な傾斜が続く境内までの石段を上るかきあげを披露し、熱気に包まれた。
 闇夜の神社では時折小雨が降る中、神事が営まれた。高さ約12メートル、重さ約3トンの太鼓台を間近で見ようと、参道脇は大勢の見物客で埋まり、拍手や歓声を送っていた。神社によると、約4000人の人出でにぎわった。
 17日は同市角野新田町3丁目の山根グラウンドなどで迫力のある統一かきくらべを地区ごとに開催する。